お肉の豆知識〜豚肉、牛肉、鶏肉などに関する情報〜
ビタミンB1について(特に豚肉に多く含まれる)
お肉にはビタミンB1が多く含まれているのは、皆さんご存知でしょうが、お肉の中でも豚肉にはそれが特に多く含まれています。ビタミンB1は体の疲れをとる事で知られていますが、調理方法 ひとつでそれを有効にとれるかどうかが変わってきます。ビタミンB1に限らずビタミン類は、熱に弱く水に溶けやすいという性質を持っています。 また、ある食品との組み合わせでビタミンB1の吸収率を肉だけを調理するよりも数倍に上げる事も出来ます。にら、にんにく、ねぎなどには、硫化アリルという成分が多く含まれています。硫化アリル自体が疲労回復効果があるわけですが、ビタミンB1と組み合わせますと相乗効果でそれが更に効率的に吸収されるようになります。 日常、私たちはご飯やパンを主なエネルギー源としています。ご飯やパンに含まれるでんぷんはまずブドウ糖になり吸収されます。そしてブドウ糖は血液により筋肉に運ばれますが、このままではエネルギー源にはなりません。ブドウ糖はさらに分解され初めてエネルギーとなるのです。この時ビタミンB1が必要となるのです。 したがって、糖質を多く含む食品を多量に食べても、ビタミンB1を含む食物を食べなかった場合にはその糖質がうまくエネルギーに変換されないわけです。その結果体はとても疲れやすくなります。特に脳の場合はブドウ糖以外の栄養素をエネルギー源としては活用できないので、ブドウ糖が不足すると頭の働きも鈍くなります。
ビタミンB2について
ねずみなどの哺乳動物では、ビタミンB2が欠乏すると成長が止まり、皮膚病にかかり毛が抜けてきます。人間の場合でも、不足すると子供の成長は悪く、体の抵抗力も弱くあまり健康的な状態とはいえません。何回も揚げ物の使用した油は、酸化され過酸化脂質を多く生成しています。この油を使って更に調理すると、料理がまずくなるばかりか、食べると下痢や腹痛をおこす事もあります。ビタミンB2を充分に摂取していると、過酸化脂質を生成しにくくします。
ビタミンB2を含む食品
ビタミンB2を含む食品としては、乳、乳製品、たまごなどがありますが、多量に含むという意味では豚や牛、鶏の肝臓の右にでるものはありません。成牛の肝臓は、豚や鶏のものと比較 していわゆる臭みがあります。豚の肝臓は、味にクセはあるものの臭みはそれ程ありません。鶏の肝臓は牛よりも柔らかいが風味の点で多少劣ります。しかし臭みはそれほどでもありません。牛や鶏の肝臓の臭みを取るには、冷水に30分くらい漬けて血抜きをします。豚の場合は、洋風料理ならばコショウをした後に牛乳に浸しておくとよいでしょう。また中華の場合ならにんにくやしょうが、醤油で下味をつけるとよいでしょう。ただし、前項でもいいましたが、ビタミン類は水溶性なので、栄養的な面からいったら、あまり長い時間しない方がよろしいと思います。
動物性タンパク質の効用
動物性タンパク質が少ないと塩味が欲しくなるということをご存知ですか?
● 国民栄養調査の結果から、動物性タンパク質をたくさん摂る人ほど、食塩摂取量が少ないということがわかり、動物実験でも確かめられています。それはタンパク質が少ないと、使い古しの味蕾細胞がいつまでも残っていて、塩味に対する感度を低下させるからではないかと考えられています。さらに、動物性タンパク質をたくさん摂ると、タンパク質が腎臓から排泄されるときに、食塩のナトリウムも一緒に排泄されるので、食塩の取り過ぎによる脳卒中や高血圧などの発症を防ぐことができます。
お肉の調理方法
● お肉の調理方法には、焼く、炒める、蒸す、煮る、揚げる、などいろいろな調理法がありますが、水溶性のビタミンは加熱調理する事により約20〜30%程度損失すると言われています。調理法の中では揚げ物の損失が一番少なく、次いでロースト、煮物の順となります。
焼き豚ワンダーランドへ
このサイトはフレーム使用となっております。
フレーム使用できないプラウザでは残念ながらご覧戴けません。